事故物件を所有していると、売りたくても売れないというケースがあります。
しかし、売り方を工夫すれば事故物件であっても買い手が見つかるでしょう。
そこで今回は、事故物件を建て替えたら資産価値はどうなるのか、さらに建て替えのメリットやかかる費用をご紹介します。
事故物件を所有してお悩みの方は、参考にしてください。
事故物件を建て替えると資産価値はどうなる？
事故物件を建て替えたとしても、資産価値はあがりません。
建物が新しくなっても、その場所は事故や事件があった場所であり「心理的瑕疵」が残るからです。
心理的瑕疵とは、事故物件や物件があった土地に対して不快な気持ちや恐怖を感じるなど、心理的な負担があることです。
また、事故物件を建て替えたとしても、その土地で事故や事件があった事実を隠しての売買はできません。
宅地建物取引業法により告知義務があるので、買主に対して事故物件だったことを告知する必要があります。
もし告知義務を怠ると、損害賠償請求や契約解除などのリスクがあります。
事故物件を建て替えるメリットとは
資産価値はあがらないのに、事故物件を建て替える必要があるのか？と思う方もいるでしょう。
事故物件を建て替えると、そのままよりも買い手が付きやすくなるメリットがあります。
たとえば、室内で事件や事故があった場合、そのままにしておくと恐怖を感じやすいでしょう。
しかし建て替えをすると、建物が新しくなるので心理的瑕疵が軽くなります。
また、事件や事故のあった部屋だけをリフォームするのではなく、建て替えることにより、間取りや設備など自由度が高くなるメリットも感じられます。
そして、建て替えをすれば住宅ローンの選択肢が広がるので、資金調達もしやすくなります。
事故物件を建て替えるときの費用相場
事故物件を建て替えるときは、解体費用・登記費用・建築費用がかかります。
一般的な木造住宅の解体費用は60～200万円ほどが、相場となります。
設計建築費用は、一般的なハウスメーカーに依頼をすると1坪あたり50万円ほどです。
さらに地盤調査をすると5～20万円の費用がかかり、地盤改良工事をおこなうと1坪あたり3万円ほど必要になるでしょう。
また、建て替えの際には「建物滅失登記・建物表題登記・所有権保存登記・抵当権設定登記」が必要になり、4つで20万円ほどかかります。
まとめ
事故物件は建て替えても資産価値はあがらず、心理的瑕疵に対する告知義務も残ります。
ただ、建て替えることで買い手が付きやすくなり、間取りの自由度もあがるためメリットを感じられるでしょう。
また、建て替えには解体費用・登記費用・建築費用がかかるので、それぞれの費用を準備する必要があります。
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