一戸建て購入では、内装以外に外観のデザインも大切なチェックポイントとなります。
建物のイメージを左右する外壁にはさまざまな種類がありますが、とくに高い人気を集めているのは扱いやすく低価格な「サイディング」です。
そこで今回は、サイディングとはどのようなものか、リフォームやメンテナンスについても解説します。
一戸建て購入時に知りたいサイディングとは
サイディングとは数多く存在する外壁材の一種で、パネル形状をしている点が特徴です。
ひと昔前までは、熟練した職人が丁寧に仕上げるモルタルを外壁に用いるのが一般的でしたが、現代では手軽さやデザインの豊富さにすぐれたサイディングが主流です。
同じパネル形状の外壁としてタイルがありますが、サイディングは初期費用が低い点においてタイルよりもすぐれています。
サイディングは、原料によって4つの種類に分かれます。
約8割のシェアを占めているものが、セメントを主成分とした窯業系サイディングです。
ほかにも、金属性サイディング・樹脂系サイディング・木質系サイディングがあります。
一戸建て購入時に知りたいサイディングのリフォーム時期
サイディングは、一度施工したら一生そのまま使い続けられるわけではありません。
サイディングに限らずすべての外壁は、雨風や紫外線などの過酷な環境にさらされていて、変色やひび割れが起こりやすくなります。
そのため外壁は、サイディングの材質や使用状況に応じたタイミングでリフォームをおこなうのが理想です。
窯業系サイディングは7～15年、金属系サイディングは10～15年、樹脂系サイディングは10～30年、木質系サイディングは3～10年でリフォームをおこなうのが適当です。
一般的な補修法として、表面の塗装の塗り替え・サイディングの重ね張り・サイディングの張り替えがあります。
また、サイディング自体のリフォームだけでなく、継ぎ目部分に入れるゴム状のコーキング材も同じタイミングで打ち替えるのがおすすめです。
サイディングのメンテナンスに塗装が必要な理由
サイディングのリフォームでは、塗り替えなど表面を新しくする作業が欠かせません。
劣化しにくく高い耐久性のあるサイディングでも経年劣化は避けられず、表面の塗装は一般的に約7～8年で防水効果が下がってきます。
防水効果が落ちてきたサインとなるのが、手で触ると粉が付着する・色があせている・表面がはがれている・不自然にふくらんでいる・ひび割れが発生しているなどです。
また、継ぎ目のシーリング材も経年劣化し、はがれたり固くなったりすると浸水や地震によるひび割れなどの被害が起こりやすくなります。
建物の内部を守るためにも、防水効果を高める塗装のメンテナンスは大切です。
まとめ
サイディングとは、扱いやすく安価なパネル型の外壁のことです。
経年劣化しにくいサイディングですが、種類に応じたリフォーム時期があります。
防水効果を保つためにも表面の塗装を新しくする必要がありますので、メンテナンスについて考えてみてください。
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